地下構造物の防水工事
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皆さんこんにちは 社長の河本能久です。
梅雨入りしたとみられる状況になりました。ちょっと早すぎますね。
「天候よ 中庸の精神、何事も程々が肝要であるぞよ。」とクレームを入れたいところです。
さてこの季節、気になるのは雨漏りに代表される水漏れです。
現在施工中の寝屋川千里丘線下(仁和寺)調節池補修工事についてご紹介します。
大阪府のHPよりの抜粋
寝屋川流域は、流域面積約270km2の内、3/4に当たる地域において降った雨が自然に河川に流入しない内水域となっています。このような寝屋川流域の中で、寝屋川流域総合治水対策の一環として地下に流域調節池を造り、寝屋川市北西部の内水被害の軽減を図ることを目的としています。
調節池容量 16,000m3 集水面積 約1.2km2
この調節池は、新宝町交差点の立体交差化(新宝町跨道橋)とあわせ、その地下空間を利用して調節池を橋梁と一体構造として築造されました。この二つの事業の完成により、交通渋滞と浸水被害という、この地域の2つの大きな課題に同時に対応しています。
この度、弊社が請負いました工事は地下の調節池の躯体(鉄筋コンクリート)に入ったクラックからの漏水の補修です。
クラック部に薬液を注入するための削孔を行います。
次にコンクリートクラック面(内面)からのアルカリ分の流出を防止する薬剤を注入
次に止水材を注入しクラック内の隙間を埋め、構造物外部からの水分の侵入を防止します。圧力をかけながら止水材を注入します。クラック内が水死材で満たされるとクラック表面から止水材が湧出します。
コンクリート面の止水材を除去して作業完了です。
全体の作業は完了し、あとは完了検査を受けることとなります。提出書類や工事写真の整理を行っています。